ATARI Hotelの外観イメージ図

アタリホテル – ポンをモチーフにした宿泊施設はラスベガスで中止となったが、別の砂漠地帯での計画は依然として検討中

ラスベガスのストリップにアタリをテーマにしたホテルを建てるという熱病的な夢は消えた。ラスベガスという奇妙な街でありながら、開発者たちは必要な土地の契約を結べず、代わりにアリゾナ砂漠の真ん中に別のアタリホテルを建設することに集中するようだ。

年齢によっては、ウェストワールド(米国発SFテレビドラマ)をググってみることをお勧めする。

一見すると、ネオンに彩られた「光と動きの輝くモノリス」を掲げるには、ラスベガスこそ理想的な場所に見えた。古代エジプトの再現施設や『ザ・スフィア』のような未来的な宇宙球体の隣に、見事に調和したはずだ。

しかし実現は叶わなかった。代わりに、開発者が資金を調達できれば、アタリホテルの清掃スタッフは砂を掃き出すのに気を配りつつ、アリゾナ砂漠に生息するアメリカで最も危険な蛇たちにも警戒しなければならないだろう。

このホテルはインターセクション社が開発中だが、プロジェクトを立ち上げるにはまだかなりの資金調達が必要なようだ。そこで同社は、アタリホテルの「一部を所有する」ために500ドル以上を投資する機会を一般に提供している。どの部分が所有権の対象かは不明だが、デジタル所有者証明書が発行されることは約束されている——なぜ実物の証明書ではないのかは理解できないが、喜んで印刷して差し上げよう。さらに敷地内のデジタルレンガも付与されるが、こちらは2万5千ドル、実物のレンガは5万ドルかかる。とにかく、派手なウェブサイトが私よりずっと詳しく説明してくれるだろうが、インターセクション・デベロップメントのパートナー、ジョーダン・テイラーはこう語っている。「アタリ・ホテルズは、ホスピタリティがゲームそのものと同じくらいインタラクティブになり得るという発想から生まれた。当社のReg A資金調達(※)とコミュニティ所有モデルはこのビジョンを反映しており、ゲーマー、ポップカルチャーファン、フェニックスの地元住民、投資家に、西半球初の没入型ゲーミングホテルを形作る稀な機会を提供する」

※証券取引委員会(SEC)が制定した規制であり、非上場企業が一般投資家から資金を調達することを可能にするもの。


アタリホテルとは

関係者によれば「アタリホテルは、ノスタルジアを基調とした次世代型施設として、ゲーム、音楽、エンターテインメントを融合。没入型体験、ライブイベント、活気ある飲食・交流スペースを提供します」というものだそうだ。

つまり、見た目はかっこいい。でも以前、建築家たちと仕事をしたことがあるが、彼らが超野心的なプロジェクトの完成予想図を広げる時、実際に建てられるものの厳しい現実とは往々にして違う事になる。

タイムラインによれば、グランドオープンは2028年半ばを予定しており、当初はラスベガスとアリゾナに加え、オースティン、シカゴ、デンバー、サンフランシスコ、サンノゼ、シアトルにもホテルが計画されていた。なかなかの大規模計画だ。

アタリブランドはインターセクション社にライセンス供与されており、ゲーム会社本体はほとんど関与していない。おそらくどこかで承認プロセスはあるのだろう。

上記画像で興味深いのは1万平方フィートのスポーツブックだ。サイト上では他にギャンブルに関する言及は見当たらないが、投資家向けサイト自体を覗くと「没入型スポーツベッティングアリーナ」となることを示すグラフィックがある。まあ、理にかなっているのだろう。

開発に関する追加情報を得るため、インターセクション社に問い合わせを行っている。

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尾崎 信也
1986年神奈川生まれ。ゲームニュースエディター。国内ニュースメディア複数社での記者・編集者を経験後、独立。ビデオゲーム業界の最新動向をメインに、ニッチな情報を含む幅広いトピックについて配信。