ロックマン:デュアル オーバーライドのイメージビジュアル

「ロックマン: デュアル オーバーライド」ボスキャラクターデザインコンテスト一般投票受付中 お気に入りのボスがゲームで大暴れ

 株式会社カプコンより2027年の発売を予定しているロックマンシリーズの最新作『ロックマン: デュアル オーバーライド』。同シリーズ誕生40周年となる最新作に登場するボスキャラクターを公募する「ボスキャラクターデザインコンテスト」が先日締め切られ、世界中のファンから沢山の作品がカプコンへと届いていた。

 そんな中からスタッフ審査のもと、20作品のノミネート作品を選定。1月30日より一般ユーザー投票を開始し、ノミネート作品の中から優秀賞として6作品が選出される。優秀賞に選ばれた6作品の中から1作品が最優秀作品として選出され『ロックマン: デュアル オーバーライド』でロックマンに立ちはだかるボスの一体として実装される。それに向けての作品選抜の一般投票を開始する旨の告知を同日行ったのだ。

ロックマンシリーズの伝統であるボスキャラクター公募企画

 今回のこの企画について、同シリーズをよく知らない人からすれば「話題作りのためでは?」と思われるかもしれない。しかしその推測は残念ながら間違いと言わざるを得ない。なぜならファミリーコンピューターで発売された「ロックマン2」から連綿と続く、ロックマンシリーズの子供人気を不動のものとした企画だからである。

 ロックマンは元々第一作がアーケード向けタイトルを意識して展開されていたためかスコアシステムが存在したり、コンティニューを促す程の高難易度の調整がなされていた。そこで二作目となる「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」ではボスキャラクターを8体に増やすと同時に、公募企画としてボスキャラクターのデザインを一般募集するという企画「ボスキャラクターデザインコンテスト」を展開。これが大きな口コミを呼ぶ事になり、作品が一気に知れ渡ることとなったのである。パスワードによるゲーム途中からの再開可能なシステムも相まって、売れ行きは日本だけで151万本と推定される程だ。なおこのタイトルは現在も公式サイトではWebブラウザ経由で遊べてしまうので、カプコンクラシックスコレクションを購入する前の判断要素として使うのもアリだろう。

 同作で8体のボスが公募された後も、シリーズを重ねる毎にボスの公募は続けられる事になる。応募作品提供者の中で有名なのは、ロックマン4の「DWN.030 ダストマン」、ロックマン5の「DWN.040 クリスタルマン(Crystalman)」を公募し、現在は漫画家として「アイシールド21」や「ワンパンマン」を輩出する村田雄介氏だ。他にもロックマン4の「DWN.025 ブライトマン(Brightman)」を応募し、現在はバーチャルYouTuberの兎田ぺこらのイラストで知られる榎本よしたか氏や、ロックマン7の「DWN.054 スラッシュマン(Slashman)」を応募し、現在は漫画版「メタファー:リファンタジオ」を連載する天野洋一氏などが挙げられる。後年にも名を連ねる著名なクリエイターの萌芽を育てる事にも繋がった、貴重な企画として愛され続けた。

 その後ロックマンシリーズにおけるボスキャラクターデザインコンテストは8まで続いた。派生シリーズなどでも公募が行われたものの、ロックマンシリーズ自体が長らく停滞していた事もあり、新作として出された「ロックマン9 野望の復活!!」「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」では公募が行われず、2018年の「ロックマン11 運命の歯車!!」でも公募はなされていなかったのである。スーパーファミコン最後のソフトとして評される「ロックマン&フォルテ」についても、ボスキャラクターのデザインは漫画家の有賀ヒトシ氏および岩本佳浩氏、出月こーじ氏といずれもコミックボンボン誌上において漫画版ロックマンシリーズ、ないし派生シリーズに関わったクリエイターの手によって行われていた。

 しかし今回、メインシリーズ12作目にボスキャラクター公募企画が復活となったのである。発売年数換算で実に31年ぶりのボスキャラクターデザインコンテストとなったため、この話題が出て初めて「過去作品でこんな人がボスキャラクターのデザインを出していたのか」と注目が集まる事もしばしばであった。

新たなボスの個性はいかに

 今回公募されるボスについても見てみよう。公募対象となるのは公式サイトの「ボスキャラクターデザインコンテスト」ページにある20体のキャラクターたちだ。そして今回のコンテストでは珍しく、デザインの方向性がある程度定められたものとなっている。

 今回の公募対象となるボスのフレームは既に上記のデザインで固められている。「人型であり、片腕に吸引機能付きのホースを装備。右足にバネが仕込まれている」といった特徴面が見て取れる。これを設計のベースとしながら、デザインを起こしていく事になる。そして今回晴れて20作品が選出される運びとなった。X上では今回選考対象となった20作品について、開発チームからのコメントも寄せられている。

 カプコン側も決算報告の中で、「流星のロックマンパーフェクトコレクション」を3月27日に発表する事を大々的に出しているなど、ここにおいてロックマンシリーズの灯火は再始動しつつあるといってもいい状況だ。今回の公募に対する投票期間は2月6日までとなっている。気になる読者の方は是非目を通してみると良いだろう。

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川崎 理恵子
1995年大阪生まれ。ゲームニュースエディター。国内ゲーム雑誌の記者・編集者を経て、フリーエディターとして独立。プレーヤーの視点からゲーミングおよびEスポーツのさまざまな専門媒体に配信中。