現在ゲーム配信プラットフォームであるSteamにて、Weekend Deelという週末限定割引が行われている。多くのゲームが2月7日まで割引価格で購入できる状態であり、自分の興味にあう作品を見つけ出すのに絶好のチャンスと言える。
そんな中であるタイトルがほとんどワンコイン同然で売られる事になっている。もちろんワンコインという基準は日本円であり、米ドルであれば5ドル未満といった表現になるだろうか。その作品は「Fallout4」。ベセスダ・ソフトワークスの送るポスト・アポカリプスを舞台とした有名タイトルだ。しかしこの作品、実はそう長い間このお値段で買えるチャンスは無い。今回はFallout4の魅力とその値段の変遷について追っていこう。
低価格は良いものである
リリース直後の2015年10月、日本円で7980円とフルプライスであったFallout4は、2017年1月には3300円まで大幅値下げ。幾度かのセールよりは高い価格であったが、それでも手に取るのに半額以下とだいぶ良心的な値下げ幅だ。その後2021年1月中に価格を改定、2246円と原価の3割以下で買えるお値段にまで値下げ。2500円を切っていながらタイトルとしては相応に遊べるゲームであるのだが、その後ちょくちょくWeekend Deelなどの短期割引が実施。この短期割引の時が狙い目なのだ。
というのも、同作はSteamのウィンターセールやサマーセールの様な大規模セールイベントでは898円と、1000円以下の販売ではあるが、今回の割引レベルまで価格が落ち込む事はない。確かに安いが、割引率「75%」となるWeekend Deelは本当に稀であり、それ故に今こそ安い買い時であると言えるだろう。そして本作はいくつかDLCが存在し、概ねコンテンツとしては好評を得ているがそれについても今回大幅割引中だ。DLC全部入りのFallout 4: Game of the Year Editionは1210円と大変にお安い。ゲーム本体とDLC全部が付いた上で、総額が本体大型DLCのAutomatronやFar Harbor1本分の1710円より安いとくれば、若干正気を疑うレベルの割引率である。
濃厚な世紀末体験
さて話をFallout4の作品そのものについて戻そう。本作はいわゆるポスト・アポカリプス、日本で言うならば「北斗の拳」が馴染み深いであろう世界観を持つ作品だ。洋画であれば「マッドマックス」シリーズなどが近い部類に入る。同作は全世界で同時に核戦争が発生するという最悪の一日から始まり、その後主人公がシェルターに居る際にさらわれてしまった息子を探し出すという目的をもって地上へ再度上がる所から話がスタートする。地上はすっかり荒廃しており、様々に変異した生物、荒みきった無法者たち、そんな世界でささやかに希望を求めて生きる人々や、変異してしまったが人間のように穏やかに暮らそうとする新しい人類、かつての時代の技術遺産を集める組織など、混沌とする世界と化してしまっていた。
Fallout4では主人公が息子を探すというストーリーラインに沿って、荒廃した街を立て直して市民の味方となっていったり、あるいはかつての先端技術を集める自警組織に肩入れをしたり、各地で見られる人間に成り代わる機械「人造人間」の謎に迫っていったりと、サイドストーリーも盛りだくさんとなっている。特に本作で語られる要素として、明確な「過去の人物である主人公と、作中現在の人物との乖離」や「人間、人造人間、ロボット、グール(変異してしまった長命の元人類)などの生命のあり方」を問いかける流れがちらほらと見られる。DLCのストーリーにはなるが、恩人を死なせてしまった機械を意図せず生み出してしまった相手を許すのか、許さないのかという判断を、バディとして行動していた機械が同評価するかという流れは、Fallout4の生み出す妙味の一つと言える。メインストーリーでは「人間の様な身体を手に入れれば、もっと人々を治療できる」という動機で人造人間の身体を調達するように頼み込む心優しい女性のパーソナリティを持った医療ロボットが出てくるなど、人間よりも人間臭い存在として、人間ではない存在達に光が当たる事が多いのだ。
本作は前々作のFallout3と違い、シューティングゲームとしての出来に重きを置いている。与えるダメージなどが強化要素であるPerkや武器のカスタマイズによって変動するため、Fallout3のように「習熟していけば当たるかもしれない」射撃から「当たるけれど強さは強化次第」というバランスに変化したのは好感触と受け取るユーザーは多い。もちろん登場する武器やその種類は豊富で、カスタマイズによる強化要素は本作品の特徴の一つだ。
近年ではドラマ版Falloutシリーズも公開されており、こちらは原作に対する再現度がかなり高い事で高評価を得ている。リアルに再現出来る要素をドラマとしてしっかり落とし込んでおり、ゲーム内の描写を上手く絡ませる脚本はファン向け作品に留まらない程だ。ドラマのシーズン2に絡む作品「Fallout:New Vegas」はきっちりワンコイン以下、275円で現在発売中だ。ゲーム設計はFallout3ベースのため違う手触りかもしれないが、遊んでみるのも悪くないだろう。
最終更新日: 2026年2月5日 14:28