テンセントのグローバルゲームブランドLevel Infiniteは9月22日、日本最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ2025」での出展内容を発表。出展タイトルは「モンスターハンターアウトランダーズ」「勝利の女神:NIKKE」「Delta Force」「EXOBORNE」の4タイトルで試遊やグッズ販売、体感型コンテンツの提供などが行われる。

どのタイトルもそれぞれ注目株となっているが、その中でもひときわ注目を集めているのが世界初試遊となるモンスターハンターアウトランダーズである。同タイトルはカプコン発の狩猟アクションRPG「モンスターハンター」シリーズの派生作品の一つとして開発が進められており、公式PVなどを見る限りはこれまでのタイトルのようなクローズドの狩り場を舞台とするものではなく、完全なオープンワールド系作品として仕上がっている。またオトモに関してもアイルーではなく小さな白い猿のような動物が確認できる。
会場内では試遊出来るクエストが用意されており、「瑰麗岩礁探索(ソロプレイ)」と「高難度:融光種リオレウス(マルチプレイ)」が対象となっている。同タイトルについてはカプコンブースでもプレイ可能ではあるが、その詳細については公開されていない。そのため実質的に現時点で遊べる内容が判明しているのはこちらのブースのみとなっている。
広がるモンハンの世界と先祖返り
モンスターハンターといえば今では押しも押されもせぬメガヒットタイトルとして人気を博している。最近でこそ据え置き機限定といった様相ではあるが、古くから付き合いのあるユーザーからしてみれば、スマートフォンでの展開に熱が入るのはある種の回帰とすら見えるのではないだろうか。
モンスターハンターシリーズはその一作目がPS2で2004年にリリースされ、当時人気であったファンタシースターオンラインの流れを組む腰を据えたようなアクション要素と重厚なモンスターを売りとしていた。しかしその当初はそこまで注目が集まらなかったソフトでもあり、タイトルとして話題になっている現在では想像出来ない状況であった。
同シリーズ飛躍のきっかけの一つ目が、2005年に発売されたモンスターハンターポータブル(MHP)、そして2007年発売となったモンスターハンターポータブル2ndと2008年のアップグレードタイトルであるモンスターハンターポータブル2nd Gである。
これらは携帯機であるPSPにモンスターハンター、ないし2をベースとしたゲームとして移植・製作されたものである。当時は通信回線を用いてプレイするには有償オンライン契約が必要となっていたが、同タイトルは「本体とソフトを持ち寄れば、本体の通信機能だけでマルチプレイが出来る」というお手軽な方式を実現。これによりマルチプレイの敷居が一気に下がり、家族や友人と「ひと狩り行こうぜ!」を合言葉にミリオンヒットを記録。一気にPSPやPSVitaを持ち寄ってのマルチプレイの浸透も合わせ「多人数でゲームをする」文化が花開き始めたのであった。
もう一つの転換点は、前述した作品のヒットをもってしても海外市場で苦戦を強いられた点にあった。それまでの同シリーズのメタスコアはそこまで振るわず、タイトルとしては中堅レベルという評価であったからだ。そこで世界観や演出を一気に見直し、ハイグレードなソフトとして提供したのが「モンスターハンター:ワールド」である。発売を前にパソコンでは提供されていた「モンスターハンターフロンティアオンライン」がサービス終了を迎えていた事もあり、同タイトルがPC環境にも対応するとあってコンシューマ機のみならずPCユーザーもターゲットに入れた同作は文字通りのメガヒット。作品に対する評価も概ね高く、その後のモンスタハンターライズやモンスタハンター:ワイルズといったタイトルリリース後の今も、同作は未だにファンの多い一作となっている。
さて、モンスターハンターライズは携帯機としても持ち歩けるNintendo Switchを前提にリリースされたタイトルである。昨今の通信環境の充実具合を加味し「環境があればどこでも遊べる」事を念頭に置いた同作の流れは、据え置き機とは別の展開を見せつつある。それはその後にリリースされたスマートフォン向けタイトル「モンスターハンターNow」でも同様の方針がとられており、位置ゲームとマルチプレイ要素を上手い具合に合わせ、そこに少々のアクション要素を加えた独自色の強いタイトルとなっている。
そのうえで今回のモンスタハンターアウトランダーズの開始となると、いよいよスマートフォン向けにも「アクション作品としての」モンスタハンターが出ると見込まれる。今では携帯機市場そのものがなくなりつつある土壌で、改めて「持ち歩いて、誰とでも遊べる」モンスタハンターに仕上がってくれるのか。かつて狩猟に明け暮れたハンター達が、再び手のひらの上で武器を手に取るのか、大きな注目が集まるタイトルとなるだろう。
最終更新日: 2025年9月22日 16:43