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Mecha Breakアップデート「輝ける聖堂」機体追加レビュー:攻めも守りも手堅く出来る優等生、ただし万能選手ではない

 Amazing Seasun Gamesが提供する基本プレイ無料の三人称視点メカシューティングゲーム『Mecha Break』は、2026年1月30日よりシーズン3「輝ける聖堂」の配信を開始。今回は比較的小規模なアップデートであり、新たに1機のメカブレイクが登場。本記事では実際のプレイフィールを元に、追加された機体について取り上げてみよう。

攻守隙のない戦場の旗手 フレイ

 今回追加されたのはビフレスト・インダストリーが開発した多目的重装機「フレイ」。分類上は重量攻撃機とされている本機体は、先行して実装されている格闘機「パンサー」とその系統を同じくするもので、ベースとなった機体はビフレストおなじみの「ベイオウルフ」。この機体はその発展型のモデルとされており、攻撃に特化したパンサーと違って生存性にも重きを置かれているタイプのメカブレイクだ。

 機体を見ていく前に、最大の特徴としてこの機体は武装切り替え式の武装が2つ存在するという珍しい要素を備えている。まずメイン武器の「ビーム砲」は、単発式ながらチャージも可能で取り回しに優れた武装だ。チャージ時には複数の敵をまとめて貫通する性能を得る他、ダメージも向上するなど良いことづくめだ。やろうと思えば狙撃も可能なだけの長射程武器として、防御モードでは主軸の武装の一つとなる。

 このメイン武器を切り替えるのが、1番武装の「グレートソード」だ。メイン武器をソードに切り替えて、最大3連の近接格闘コンボを相手に叩き込む。空中からの格闘はパリィ負荷のスタン攻撃となっており、格闘機体共通の攻撃方法だ。これだけではぱっとしないが、この武装の最大の特徴は後述する「コンボ」にある。

 サブ武装は「手持ちシールド」。これは発動後2秒までなら近接格闘攻撃をパリィする事が出来る他、構え続ける事でエネルギーをチャージする。チャージ後は前方短距離にうねるようなビームを照射。範囲内の的にダメージを与えるという、攻防一体の武装となっている。盾の強度もそこそこあり、フレイの生存性を支える重要な要素だ。シールドが壊れた際は、一定時間でエネルギーのチャージが行われ再使用可能となる。

 2番武装は「盾刃シールド(じゅんじんシールド)」という変わった名称の武装だ。これは2番武装発動後に切り替わるタイプの武装であり、シールドによる防御は不可能となる。その代わりロックした相手に投擲武器として回転するシールドが投射され、相手に流体アーマーを無視したHPへの直接ダメージを与えるというなかなかに凶悪な性能をしている。ただし再投擲までの時間は10秒前後とかなり長いため、コンスタントに投げられる訳では無い。もう一度発動することで、サブ武器は手持ちシールドへと切り替えられる。

 そして本機体を語るうえで外せないのは、メイン武装とサブ武装がともに「グレートソード」「盾刃シールド」状態の時に発生する「コンボ」である。グレートソード一段目でサブ武装を発動すると「チェンソースマッシュ」へと派生。腕部に装備されたシールドが唸りを上げて相手のHPを直接減らしにかかる。二段目の派生は「ブーメランクラッシュ」。フレイの周りをダメージ判定有りのシールドが円状に旋回するほか、このシールドがある位置については飛び道具のダメージを完全に無効化する。三段目の派生は「カッタースラッシュ」。これはシールドを飛ばしながら相手を押し戻し、ダメージを与えると共に後退させるという動作となっている。いずれも近接格闘を主軸とした状況で大きく輝く武装であり、特に軽装甲の相手に対しては格闘で競り勝つだけのポテンシャルを持っている。

 最後の3番武装は「ファントムウィング」。これは発動時にスタッガー状態から回復すると共に、ENを即時に半分ほど回復。機体のロックオン距離向上、ロックオン時間の短縮、さらにはダッシュ時に相手のロックオンを誘導するデコイを放出するなど、この手の強化系武装のいいとこ取りといってもいい性能だ。

立ち回りに大きな課題も抱える重量機

 さて、ここまで見て「攻防共に隙のない機体じゃないか」と思われるだろうが、実際の使用感は「それほど万能ではない」機体に留まっている。まず機体そのものが重量機であるため、素の状態では加速性能や最高速度は低めであり、ENの消費が相応に激しい。そのうえ格闘武器を用いる都合上、むやみやたらと回避行動を取ることが出来ない。

 さらに格闘武器を用いる割に近距離でのロックはやや遅く設定されているのか、あらぬ方向に格闘攻撃がすっぽ抜けてしまう事も多々見られた。乱戦に飛び込んで掻き乱すというよりは、あらかじめ目標を定めて突っ込んでいく場の見極めが重要になってくる。

 遠距離攻撃手段としての射撃武装にもやや難点を抱えている。この手のチャージ武器に漏れず、ビーム砲は自動リロード式ながらリロード速度がかなり遅い。そのためチャージしない状態で牽制に使い、いざチャージして撃とうにも武装が弾切れという事態が容易に発生する。あくまでチャージ射撃を主体にしていかなければならず、一撃一撃を丁寧に当てていく腕が求められる。

 そして何よりこの機体は、強制スタン付与などのクラウドコントロール要素を一切持っていない。せいぜい3番武装でロック解除を誘発出来るくらいで、能動的な撹乱要素はゼロである。同じ重量格闘重視の機体である「赤霄(セキショウ)」、最重量の「巨闕(キョケツ)」の様な特徴的な拘束や妨害要素が無いため、頼みの綱の盾刃シールドやコンボを当てきれる数少ない局面を見て動かなくてはいけない。

 味方との協働が前提となるものの、性能自体は非常に良好なメカブレイクと言える。常に相手の射線をブロックしつつ、隙あらば攻めに転じて相手を打ち倒すのがフレイのスタイルとなるだろう。

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尾崎 信也
1986年神奈川生まれ。ゲームニュースエディター。国内ニュースメディア複数社での記者・編集者を経験後、独立。ビデオゲーム業界の最新動向をメインに、ニッチな情報を含む幅広いトピックについて配信。