2025年10月3日、スマートフォン向け美ジュアルRPG「アウタープレーン」のサービスがiOSでも無事に開始された。これでサービス移管後に不安視されていたiOSへの対応が済み、先行していたAndroidのサービス開始と合わせて正式に移管後の体制でゲーム運営が開始された事になる。
元々スマイルゲート・メガポートにて運営が行われていた同ゲームのサービス移管については2025年7月11日に発表され、開発元であるVAGAMESと新規パブリッシャーであるMajor9(メジャーナイン)が新たな提供元となりサービスが開始される予定であった。当初の予定は9月26日に両OSでサービスインするものであったが、移管作業に時間がかかった結果、Androidでのサービスが10月1日にスタート。ユーザーでは新規サービスに伴う露出の激しいキャラ衣装が原因ではないかと疑う声も挙がるほどであった。
船出はやや難産となった同タイトルだが、新規環境でどういったサービスが行われるのか、その発表も含め追いかけてみる事にしよう。
アウタープレーンとは?
同作は2024年5月7日に日本でサービスを開始したスマートフォンゲームだ。最大4人一組のパーティを編成し、待ち構える敵を倒してステージを攻略し、ストーリーを進めていくオーソドックスなタイプのRPGとなっている。最大の特徴はサービスイン当初よりビジュアル面に大きく力を注いでいるタイトルであり、アニメ調のキャラクターが派手にアクションを行いながら攻撃や回復といった動作を行う様子は、2019年11月7日にサービスを開始しスマイルゲートが運営を行っているRPG「エピックセブン」に通じるところが多い。
何かと比較されるエピックセブンと比べて、アウタープレーン側にはやや戦略的な要素が多い。キャラクターが強化されたスキルを放つ際に用いる「AP」と、強敵に付与されており削り切ると1ターン行動が行えず防御力も下がる「WG」、WGを効果的に削るための4人連携攻撃であるチェーンスキルを使うための「CP」といった3つの数値が戦闘の鍵を握る事になる。キャラクターによる強化攻撃で戦局を有利に傾かせたり、強敵のWGを一気に削り切るために先だって序盤の雑魚戦で少しでもCPを稼いでボスに望むといった、ある程度幅のある戦術が可能となっているのだ。

またストーリーラインにおいても、昨今流行りの「転生モノ」に対するカウンターとして機能するような流れとなっており、いきなり主人公が裏切られ、致命傷を負い、身体全体が分解されかけるというショッキングな導入からスタートする。人事不省となった主人公を支えるキャラクターたちにより最終的に裏切った人物は倒されるが、その後解放されるハードモードで真の黒幕に迫る別のストーリーが展開するなど、読んでいて飽きが来ない作風となっている。
コンテンツとしても遊びやすさを重視しているのか、周回するタイプのコンテンツは一度クリアしてしまえば条件次第で高速自動周回として即座に報酬がもらえる設定になっている。そういった遊びやすさに対する配慮も欠かさないタイトルとして、ユーザーからは高評価で迎えられていたタイトルであった。

そんな同作ではあるが、最大の課金要素となるガチャに対してはかなり手厳しい出来である。恒常的に獲得できるキャラクターは最大レアでなければ戦力として期待するには難があり、そのうえで同一キャラクターを重複して引く事で「超越」という性能底上げのために必要な素材が手に入る。この素材については恒常キャラクターであれば獲得する手段が用意されているが、期間限定でガチャから排出されるキャラクターに関しては、該当のガチャ以外では一度きりの課金パックしか入手手段が無い。そしてこのパックでは十全に強化出来るものではなく、あくまでそこそこのレベルに留まるものである。期間限定キャラクターは大体が恒常キャラクターに更に輪をかけた高性能ぶりを誇るので、それに魅せられたユーザーも多いだろう。
そこまでならば普通のソーシャルゲームでもよくある話だが、このタイトルは兎角期間限定キャラクターのガチャがよく設定される。その頻度たるや2ヶ月に1度程のペースであり、イベントに合わせた実装とはいえだいぶ集金ペースが早い事にユーザーからは不満の声が出ていたのである。
またゲーム内でコンテンツを達成する事で入手可能な、いわゆる配布キャラについては主人公含むストーリー序盤の最初の4人以外には現状1キャラしかいない状況だ。そのキャラが獲得可能なコンテンツ「飛天の塔」は全100層のダンジョンを順に踏破するコンテンツであり、その最終ボスとして強大な力を振るう相手を倒すと仲間になってくれるというものだ。しかし同キャラの性能はお世辞にも最初の4人ほどの強さがあるか危ういレベルで低く、ストーリー上の立ち位置とは大幅に噛み合わない弱さに批判の声が相次いだ。
結果としてこのゲームは「期間限定ガチャ用のリソースを貯めに貯めて強キャラを相応に強化出来るまで引く」という事がメインの要素となってしまい、肝心のそれ以外の要素について注目がされにくい状態が続いてしまったのである。
運営変更と新しいスタート
そんなスマイルゲートの集金体制に対し、開発側のVAGAMESから待ったを掛けて運営移管を行ったというのが今回の移管に対するユーザーからの予測である。実際にサービス移管後のロードマップの中に、先述した配布キャラクターの強化を盛り込んだり、毎月2~3体のキャラクターについてバランス調整を実施し戦いやすい環境にしていくなど、ゲームに対して全般的に手を入れていく事が表明されている。
とはいえ移管後にスタートしたイベントについては日本語への翻訳精度に難があるのかテキストの質はあまり良くない状況である。また新規パブリッシャーとして立ったMajor9はパブリッシング事業に対し初挑戦であるとの報道もあり、今後の改修を含め同作の運営がどこまでスムーズにいくのか疑問視されているのもまた事実だ。1ユーザーとして、末永くサービスが続いてくれるように祈りたいところである。
最終更新日: 2025年10月3日 05:42