RFオンラインネクスト、公式トップ画像

RFオンラインネクスト レビュー:やや手応えは手厳しいゲームとなるか

 ネットマーブルは、現在韓国で大ヒットを記録しているMMOPRG『RFオンラインネクスト (RF ONLINE NEXT)』(開発:Netmarble N2 Inc.)において、日本における正式サービスを9月30日(火)12:00よりスタートさせた。同タイトルに関しては、先日実施された名前先取りイベントでもその内容に軽く触れている。本記事ではサービスイン2日後の10月1日にプレイを行った様子をレポートしていく。

リッチなムービーとSF感あふれるストーリー

 プレイヤーは自身のアバターとなるキャラクターを先だって作成する。この開始時に好きなクラスとそれに付随するバイオスーツを選択出来るが、この際に選べるクラスにこだわる必要は無い。それについては後述するが、この時点では自分のイメージにあったクラスを選択する。

 キャラクター作成後、惑星ノヴァスにおける基地潜入任務に主人公は駆り出されるところからスタートする。適宜キャラクターをサポートする通信や、刻々と変化する様子を映し出すムービーなどが入る。演出はダイナミックに推移する他、主人公も自慢のスーツを活かしてのアクションを自動で行う。そのため、フィールドをダイナミックに昇り降りといった事はこの時点では行えない。

チュートリアルのワンシーン

 チュートリアル時点での最初のエリアにおける中程では、飛行移動が解禁される。これはジャンプ機能の延長のようなもので、燃料ゲージが続く限り高速で上下左右に移動することが出来るのだ。ただしこれはあくまで移動手段であり、これそのものは緊急回避や高所からの奇襲といった戦闘に絡む要素としては利用できない。それでも移動の自由度は格段にあるゲームであることを印象付けるものだ。

 チュートリアルの最終盤で訪れるエリアでは強力な敵と対峙することになる。そこで神機としてカテゴライズされる「MAU」へと主人公は搭乗。強力な射撃武器を用いて敵である「ホーリーストーンガーディアン」を撃破。しかし主人公はそこでアルカと呼ばれる謎の存在から、自身が「サイオン」である事、そしてノヴァスに訪れる危機を救う存在となることを託される。帰還した主人公を待ち受けるのは、襲撃されつつある僻地の駐屯地から脱出する事であった…というのが序盤の主なあらましだ。

 ここまでプレイした範囲では、SF要素をふんだんに使ってはいるが、そのゲームの本質としてはいわゆる「古い」タイプのゲームではないかという点だ。敵は多く現れるものの、攻撃を仕掛けなければノンアクティブとなっており襲ってこないものもいる上に、こちらは銃器を使うキャラだが交戦距離はほぼ近接武器と変わらない。昔からのMMORPGなどでも「引き撃ち」や地形を利用しての射撃戦術が行えるゲームは多かったが、本作の敵は遠距離も近距離も攻撃レンジに入るため、大体どの敵に対しても遠距離攻撃武器が強みとはならないのである。

 ストーリーが進むと仲間も増えていき、基地への襲撃の背後にいる集団や、主人公と志を同じくするサイオンの青年など、鍵となるキャラクターとの出会いが増えていく。序盤の大きな山場の一つは、ベラートシティへ到達するまでの道のりだろう。困難な道のりを踏破して、大都市に入ったときの感動はひとしおである。途中で新たなMAUに搭乗し大暴れしたり、あるいはスーツの機動力を活かして潜入工作をしたりと見どころも多い旅であることは言うまでもない。

漂う虚無の気配

 さて先程も述べた通り、このゲームの良いところは先述した部分にすべて詰まっている。そして少なくとも4時間近くのプレイで得られたのは、残念ながら喪失感のほうが大きいものとなってしまっている。

 まず最初の方で述べたクラスとバイオスーツの関係だが、このゲームではクラスとスーツは一体となっている。そしてバイオスーツの入手経路についてだが、最初に入手できるクラス向け高級スーツ1つを除いて、ガチャでの入手以外の手段が無い。そのうえガチャから排出されるスーツについては完全ランダムであり、更に等級ごとに大きく強さに差が出る仕様となっている。極端な話だが「自分が最初に選んだクラスの最強のバトルスーツを着たい」と望むなら、相応の札束を暖炉に焚べる行為が必要になることを覚悟すべきだ。プレイヤーを支援するお役立ちユニットについても、同様の仕様となっている事で火に油を注ぐ結果となっているのは言うまでもない。

 さらにこのゲームは元々のRFオンラインに存在していた大規模戦が、現状では実行されていないという点も魅力を損ねる要素の一つだ。Lv30から参加できるクォーリー戦争というコンテンツがそれに当たるのだが、なんと実施が10月20日とだいぶ先の話になってしまっているため、大規模戦目当てで飛び込んできたユーザーにもそっぽを向かれかけてしまっている。なお、売りの一つであるメカ要素についてもLv30時点でMAUにはイベントシーン以外で搭乗することが出来ていないのも惜しい要素だ。

 そして何よりも低い評価が下ってしまう点として、先述した「古い」ゲーム性と、それと噛み合わない自動化システムが挙げられる。例えば同じクリック・スキル使用式の戦闘スタイルであるTERAについても敵との位置取りが大きく戦闘に影響するケースは多い。現在もサービス中のFF14についても同じ様なスタンスだ。古い作品のオンラインゲームであっても引き撃ち程度は出来るであろう遠距離職の強みが、残念ながら何一つ活かせない殴り合い上等なゲームとなってしまっている。それでいてクエストは自動進行が可能であり、少なくともLv30程ではゲーム内で手に入る支援武器で自動でクエストが進んでしまうのだ。こうなるとゲーム画面をつけてゲームを起動する以外にやることがない、とまで言えてしまうほどの状況となる。大規模戦の様な臨機応変な対応が強いられる局面はそうそうやってこないため、「ゲームを起動しているのであってゲームをプレイしていなくともなんとかなる」という、なんのためにゲームをしているのかという哲学にすら片足を突っ込みかねない状況になるのだ。

 これらの要素から、ユーザーからは早くも厳しい声が掛けられており、Google Playにおける評価も執筆時点では★3.1とサービスイン直後のタイトルとしては驚くほど低い。少なくとも、運営側が早々に立て直しを図らない限りは続編としての立ち位置を持たせ続けるのは難しい情勢に追い込まれている。筆者としても、正直なところ「これをプレイする位なら、他のタイトルを探したい」と思う事も多々あったため、ゲームの魅力を引き出せる施策を早急に打つ必要があるだろう。

 厳しい船出となったRFオンラインネクストだが、まだ逆転の目はあると信じたいものである。

Author
Image of 尾崎 信也
尾崎 信也
1986年神奈川生まれ。ゲームニュースエディター。国内ニュースメディア複数社での記者・編集者を経験後、独立。ビデオゲーム業界の最新動向をメインに、ニッチな情報を含む幅広いトピックについて配信。