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Way of the Hunter 2発表、狩猟系タイトルとして勢いづけられるか

 オーストリアのゲームパブリッシャーTHQ Nordicは2026年1月30日、オープンワールド狩猟ゲーム『Way of the Hunter 2(ウェイ オブ ザ ハンター2)』を発表。現時点で発表されている対応プラットフォームはPC(Steam)のみとなっている。Steamストアページ表記によると、前作同様日本語表示にも対応予定。

『Way of the Hunter 2』は、Nine Rocks Gamesが手がけるオープンワールド狩猟ゲームである『Way of the Hunter』の続編にあたる作品だ。同作はPCの他にもPS5やXbox Series X|S向けというマルチプラットフォーム対応で2022年8月にリリースされた。実在メーカーからライセンスを受けた銃器や装備が用意されており、リアルな弾道と銃弾物理シミュレーションが採用されている点が特徴となる作品であった。

今回発表された『Way of the Hunter 2』では、広大なカナダの荒野が舞台となる。ムース、エルク、クマ、バイソンといった大型動物から、ウサギ、七面鳥、その他の鳥類まで、多様な野生動物が生息する。プレイヤーは新たにこの地を訪れたハンターとして、2つの環境を舞台にした物語に直面する。地元のレンジャーと協力しながら、ムースの群れに起きている異変の謎を追っていくという物語だ。

新たな追加要素でスマートな狩りを

 今回は複数の追加要素が設けられている。なんといっても映像にも出ていた「猟犬」が注目されているところだろう。猟犬は動物の痕跡を探し、血痕をたどり、負傷した獲物を追跡することができる技能を持っている。運動と訓練を続けることで、学習と成長を重ねてより獲物を見つけ、追い詰めやすくなっていくという。

 また改良された銃弾カメラにより、射撃を精密に分析できるようにシステムが改良されたとの事だ。射撃時の弾道、速度、角度、着弾位置などを解析し、獲物に対してベストな射撃を行えるようデータを提供してくれる。

 その他に狩りを行う態勢を整える施設として「ハンティングロッジ」が地域専用の建物として用意されていたり、最先端のギアとして改良されたナイトビジョンや狩猟管理区域を管理するための次世代の監視システムといったアイテムも実装される。狩猟に対する快適性を保証するシステムが多く盛り込まれる事になるだろう。

 さてここまで見てきて、ゲームに詳しい読者であれば「おや?」と首を傾げたはずだ。実は先行リリースされているとあるタイトルでもこの手の要素は概ね実現している。Avalanche Studiosがパブリッシャーであるオープンワールドハンティングゲーム「theHunter:Call of the Wild」だ。

先発と後発のシェア争い

 theHunter:Call of the Wildはオープンワールドハンティングゲームというジャンルの草分け的存在として有名になったタイトルだ。同作のリリースは2017年とかなり前の作品ながら、継続的なDLCの投入で新しいエリアやそれに伴うストーリーライン、新たな野生動物、狩りを助ける様々なアイテムや要素を追加し続けている。

 今回Way of the Hunter 2で実装されている「猟犬」についても、こちらの方が既にDLCとして実装済みの要素であるのだ。犬種こそ少ないものの、犬の成長要素も相まって狩りをサポートしてくれる良き相棒という立ち位置を築いている。

 両作品の大きな違いは、射撃距離の適正範囲と狩りに対する姿勢だ。the Hunter側ではおおよそ300m前後の射撃が長距離としては見込まれており、狩りを始めた当初は100m程の射程で狩りをするのが手一杯だろう。しかしWay of~側では長距離射撃としては700m程の距離の動物を相手にしたりする上に、容易に接近すれば即座に動物が逃げてしまうというよりハードコアかつ現代技術に根ざした銃器で狩りをする形となる。

 狩りの姿勢としては、Way of~側は動物が定期的に食事や水分補給、睡眠といった行動を取る「ニードゾーン」を見て回り、動物を仕留める事がメインとなっている。一方でthe Hunter側では野生動物の痕跡を追い、必要であればニードゾーンを巡り、動物に遭遇したら接近し射撃するという「追う側」の姿勢で狩りをすることになる。パッケージなどから割とそっくりに見える両タイトルでも、明確に違いのある味付けとなっている。

 あくまでSteamDBのデータを前提とした話ではあるが、両作品は売上本数や接続者数にも差が出ている。Way of the Hunterはここ3ヶ月のピーク時で同時接続者数が3400人程、総販売数はSteamでは推定30万本。the Hunterは同時接続者数が15000人程、推定販売本数400万本という数だ。そもそものパイの大きさが違いすぎており、Way of the Hunterは後発作品として苦しい戦いを強いられている状況だ。そんな中での第2作目の発表ともあって話題となり、リリース当初を除けばSteam上で過去一番の同時接続者数を迎えている。

 まだまだフォロワーも少ないオープンワールドハンティングゲーム、今回のタイトルがまた新たな風穴を開けてくれるだろうか。次なる狩り場の登場に期待をしたいところである。

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川崎 理恵子
1995年大阪生まれ。ゲームニュースエディター。国内ゲーム雑誌の記者・編集者を経て、フリーエディターとして独立。プレーヤーの視点からゲーミングおよびEスポーツのさまざまな専門媒体に配信中。