Amazing Seasun Gamesが運営しているTPSメカシューティングゲーム『Mecha BREAK』が2025年11月21日よりシーズン2「虚空の残響」へのアップデートを行った。今回のアップデートでメインとなるのは、新たに追加された2機のメカブレイクだ。今回も例によって、本記事では実際のプレイフィールを元に、追加された機体の要素と公式Discordで告知されたバランス調整などを取り上げてみる事にしよう。
- 地上を爆走する驚異の重機動突撃機 巨闕
- 複数の矢を使い分ける戦場の仕置人 ノルン
- アンケートと今後の調整方針
地上を爆走する驚異の重機動突撃機 巨闕
今回追加された機体のうち、いかにも重量感あふれる見た目をしているのは薪火重工製超重量攻撃メカブレイクである「巨闕(キョケツ)」だ。公式サイトでも「走る凶器」とまで称されているその性能は、まさしく地上戦においてはかなりのアドバンテージを誇る機体となっている。ヘビー級極まる姿から想像できないかもしれないが、この機体には特徴的な機構が備わっている。その点も併せて見ていこう。


まずこの機体の武装として、メイン武器では格闘戦を相手に仕掛ける「闘装モジュール」が、サブ武器には射撃武装である「パンチカノン複合システム」がそれぞれ装備されている。これは二足歩行時にその両手と超重量による重めのパンチを相手にお見舞いする格闘戦システムであり、その射程外となる遠距離にはプラズマによる射撃を浴びせかける。着弾は非常に早いため主力の射撃武装として撃っていける他、最大6機までのターゲットをロックオンする事が可能だ。ただしその分ダメージは大きく分散してしまうので、どちらかというと中距離より内側相手の単体向け武装として用いるのが良い。
二足歩行時に使える武装は2つあるが、3番武装「偏向フィールド」を先に解説しよう。これは機体にEN攻撃を「反射」するバリアを展開する。この展開時、EN射撃攻撃が命中するとそのまま最も近い敵機の所に射撃がこちらの攻撃扱いで飛んでいくというとんでもないシステムである。この機体の苦手なレンジである遠距離では、基本的にEN属性の射撃を行う機体が多い。特に格闘武装や実弾武装を持たない射撃機であるインフェルノ、アクイラ、セレニース、鳴神、ヘルといった狙撃系武装を持っている相手には天敵として君臨する。
さてこの機体の最大の特徴が2番武装の「戦車フォーム」である。これは展開直後に敵の近接攻撃をカウンター出来るシールドを張り、近接攻撃も遠距離攻撃も防ぐ役割を持っている。この展開中には地上での走行速度が上がる他、1番武装のロックが解禁され、メイン・サブ武器の性質が大きく変化する。ただしこの戦車フォーム中は「飛べない」という重大な欠点も付与される事になる。
戦車フォームでの武装はガラリと変わる。メイン武器の闘装モジュールはチャージ式の衝角吶喊攻撃へと変化する。早い話がロックした相手に超高速の多段ヒット突撃をブチかませるのである。ロックさえ成立していればすっ飛んでいく為、上空の浅い角度で浮いているアクイラなども容赦なく突き刺す事が可能だ。サブ武器のパンチカノン複合システムは、両手をロケットパンチの様に飛ばす武装へと変化。流体アーマーを無視して敵に直接ダメージを与える事が出来るようになる。


そして戦車フォームでは1番武装「キャプチャークロウ」が解禁されるのだが、非常に凶悪な性能をしている。これは発動時、近距離の敵味方問わずキャプチャーする事が出来、その「掴み」とも呼べる状態で1番武装を解除するとそのまま放り投げる事が可能になるのだ。この時一定時間行動を取れなくなるため、落下判定のあるマップでは敵を捕獲してポイ捨てするという戦術が大いに有効になる。味方に対しては緊急脱出を兼ねた延命処置として、やられそうな味方の援護に回る事も出来るのだ。なおこの武装展開時にメイン武器での攻撃も可能であり、更に赤霄の展開する決闘フィールド内に閉じ込めた相手には確実に両者の格闘攻撃をねじ込める即死コンボが成立するというとんでもない攻撃性を発揮する一助となる。
なおここまでで地上戦においてほぼ死角はないと思われる本機だが、リペア系の武装は無くまた射撃戦が苦手な事もあり、実弾武装に対してはそこまで強みが発揮できない。特に吶喊を先読みされてシールドを展開されたトライセラの前で隙だらけになった場合、間違いなく巨闕が蜂の巣にされてしまう。また肝心の戦車フォームは継続した火力に優れない為、戦車フォームと二足歩行フォームを適宜高い頻度で切り替える必要が出てくるのも重量機としては操作が煩雑になってしまうところだ。そして何より戦車フォームでは高低差に弱いという点は、マシュマークの様な不整地ととんでもなく相性が悪い。
とはいえその瞬間的な火力は味方との連携で大いに発揮されるものであり、慣れさえすれば存分に前に出ていける機体となるだろう。まさに走る凶器の名をほしいままに暴れまわれるのだ。
複数の矢を使い分ける戦場の仕置人 ノルン
今回追加された細身の機体は、ビフレスト・インダストリーが誇る狙撃型メカブレイク「ノルン」だ。その細身から分かる通り軽量機である当機は、これまでにない操作性と敵に対する妨害能力に秀でた独特な立ち位置をキープしている。


この機体はメイン武器の「スナイピングボウ」を主軸に戦う事になる。この武装はチャージ式となっており、チャージの段階に応じて1本~3本の矢を放つ事が出来る。矢の弾速と正確性はかなり高く、長距離の相手であってもそうそう外れる事はない。サブ武器はロックオン距離を伸ばすためのズームモードとなっており、放たれる矢の威力も上がる。そのため出来る限り長距離狙撃モードで立ち回ることが基本的な戦術だ。
この機体は1番武装と2番武装でそれぞれ特殊な矢を1本装填する事が出来る。1番武装は着弾点で爆発する「ブラストアロー」。これはチャージすることで攻撃半径と威力が上がり、狙撃モードでは更に威力が上乗せされる攻撃型の武装だ。密集している敵に対して撃ち込むのが最も効果的な使い方となる。2番武装の「パルスアロー」は着弾点に電磁波を発生させる特殊な矢だ。矢自体に攻撃力はないが、着弾点の機体を強制的に機能停止状態にさせる他、ドローンなども機能停止させる事が可能になる。空中に浮いている機体だろうと問答無用でスタン状態に持ち込める為、ファルコンなどの空戦用の機体はもちろん、強固なシールドを持つトライセラやステーゴなどにも足止めとしての効果が期待できる。
3番武装は「光学迷彩システム」。先行して同じシステムを搭載している鳴神や飛景とまったく同じ、完全透明化を可能とする武装である。これは発動後、攻撃などの動作を行わない限り敵機からのロックオンを無効化する。この武装を優先的に用いる事で、遊兵としての立ち回りを行いやすくし、的確に「相手から悟られない位置」を見極め狙撃するのがノルンの効果的な用法だ。


これだけなら「この機体、最強では?」と言うスペックかもしれないが、そこまで行けるのは一部のプレイヤーに限られている。単純な火力では各種火力機より一歩引いたレベルであると共に、狙撃モードでも3本の矢が命中する前提での火力調整が行われている。そのため高機動戦に非常に弱く、かつ近接攻撃を無効化あるいは脱出出来る手段がパルスアローのみという手薄さ、加えて機体の装甲もファルコンレベルで薄い為、一度狙われると生存が難しいというリスキーな機体でもある。また武装の都合上隘路等も苦手としている為、戦場を選んで戦う必要があるだろう。
そして更に悪いことに、マシュマークにおいては武器の火力の無さが足を引っ張る事になり、極秘作戦の様なソロモードでの出撃は敵の硬さも相まってハイリスクかつローリターンだ。共通武器を持ち込んだり奪取したり、あるいはホバークラフトといった武装の強力なユニットを用いる事が前提となるだろう。
アンケートと今後の調整方針
先日、今後のMecha Breakの方針を決めるアンケートが実施された事はお伝えしたが、今回のアップデートについては既に製作が完了していたものが配信されているとは公式の弁である。そのため、ここまではある意味運営チームにとっても既定路線となっているのだろう。問題は、この先のサービスがどの様に展開されるのかという点である。
現在公式Discordでは、先述した巨闕の落下誘発による容易な撃墜も含めて機体のバランス調整が検討されている。アップデート後二週間はバランスの評価をまとめる期間との事なので、そこでの機体のピック率や勝率、戦闘データが今後反映される事になるだろう。その中には超重量防御機という括りながら、活躍の場が余り見えない「ハリケーン」に対する調整も予定されているとの事だ。
ハーフアニバーサリーイベントや新たなゲームモードの搭載も考えているとの事であるので、コンテンツ自体が即座に開発終了となる気配は見えない状況だ。だが非公式情報サイトSteamDBのデータでは、接続者数が4000人を割る緩やかな右肩下がりとなっている。今後どれだけのユーザーを囲い込み、そして裾野を広げていけるか。数少ないメカジャンルのゲームとして、今後の動向に期待を寄せたい所だ。
最終更新日: 2025年12月3日 14:46