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「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2」、無償アップデートで鬼舞辻無惨追加!今年のキャラゲーの鬼を仕留めに掛かる

 アニプレックスは2025年9月16日、対戦アクションゲーム「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2」(以下、ヒノカミ血風譚2)に、「鬼舞辻無惨」をプレイアブルキャラクターとして追加する無償アップデートを9月18日に配信すると発表。DLC「『無限城編 第一章』キャラクターパス」の詳細も同時に公開した。

 キャラクターパスに含まれるのは「竈門炭治郎(無限城編)」「我妻善逸(無限城編)」「冨岡義勇(無限城編)」「胡蝶しのぶ(無限城編)」「童磨」「猗窩座(無限城編)」「獪岳」の7キャラクター。いずれもストーリー最終盤にあたる無限城で登場する服装ないし主要キャラの実装と見られており、かつ第一章と銘打たれている通り今後の追加要素も大いに有り得る展開だ。

鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚とは?

 今作のヒノカミ血風譚2は、前作「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」の続編に当たるタイトルだ。前作はNintendo Switchを始め、様々なハードで同時に展開するゲームソフトとして発売された。その名の通り、漫画作品「鬼滅の刃」とそのアニメ版を下地にしたゲーム作品である。他にも同作品を下地にしたマルチプラットフォーム対応のゲームタイトルとしては、任天堂作品の「マリオパーティ」シリーズなどに近しいボードゲーム然とした内容の「鬼滅の刃 目指せ!最強隊士!」が挙げられる。

 前作のヒノカミ血風譚から引き継いだ内容として、そのプレイアブルキャラクターの多さはそのままに、今作からは一騎当千の強者である「柱」のメンバーや、玉壺や憎珀天といった強力な鬼も登場。ストーリーは原作の「遊郭編」「刀鍛冶の里編」「柱稽古編」の三編を収録。先日放送されたアニメでも同様の部分までが放送されており、劇場に足を運べていないユーザーでもストーリーのネタバレなどを気にしなくて良い区切りとなっている。

 ゲーム内容としてはアクション要素強めの対戦ゲームといった趣で、コンボといったシステムはあるが複雑なコマンド入力を求めず、それぞれのボタンが独立した機能を持つタイプである。昨今の3D対戦系タイトルに見られる操作感である為馴染みやすく、その上比較的操作がしやすい事もありユーザーに対する間口を広く取る事ができる。

 キャラゲーとしての骨子の一つであるストーリーについては、発売直後からのユーザーの評価は上々となっている。前作のヒノカミ血風譚の評判の良さの一つは、ストーリーによる原作の追体験とも呼べるものであった。今作も同様の評価がされている事を見ると、なかなかに良い滑り出しかつ丁寧な作りである事が見て取れる。ただし前作はストーリー攻略後は対戦しかやることがないという、ある種ストーリー性を持たせたが故の弊害も発生してしまった。今作においてはその課題を定期的なアップデートで越えていくのかどうかが、今後のユーザーを繋ぎ止められる重要な要素となるだろう。もちろん、対戦モードで延々とCPU相手に遊んだり、オンライン環境でユーザー同士の対戦をするというのはある種対戦ゲームの本分と言えるところではある。

キャラゲーとIPの関係性

 さて、ここまで見て「キャラクターや原作に人気があったから売れるんじゃないか?」と思う方もいるだろう。確かに昨今話題に上がる原作ありきのゲームというのはクオリティの高い作品が多い。しかし逆に言ってしまえば「新規IPでも売れるものは売れるし、売れないものは売れない」のである。既存IPをベースにしたがアクセスが振るわないソーシャルゲームは数ほどあり、そして昔から言われ続けた「キャラゲーはクソゲーが多い」という呪いのような文言すら、未だにゲームを買う際の基準として機能してしまう程には玉石混交である。

 それでも同作が評価されているのは、消費者やファンの心理をきちんと捉えた上で作品づくりに励んでいるからだ。開発会社であるサイバーコネクトツーは、過去に漫画作品「NARUTO」をベースにした対戦ゲーム「ナルティメットストーム」シリーズなどを手掛けているが、今の御時世ではやや憚られるような攻撃方法であってもきっちり実装するレベルでファンの心理を分かっている。

 逆にイチからIPを創出しようとした際に、今の世情はだいぶ向かい風となっている。いわゆる「ポリコレ」に配慮したようなキャラクターデザインや魅力的でない要素に終始してしまった事が主要な批判要因としてサービス休止を迎えてしまった対戦FPS「CONCORD」の様なケースも存在する。ゲーム的な”お約束”と現実における表現のすり合わせは、なかなか難しいものであると言える。

 心をガッチリ掴んで離さない「楽しい」ゲームとなるであろうヒノカミ血風譚2。これから続々と追加されるであろうアップデートは、キャラゲーに巣食う鬼を見事祓ってみせられるだろうか。

Author
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尾崎 信也
1986年神奈川生まれ。ゲームニュースエディター。国内ニュースメディア複数社での記者・編集者を経験後、独立。ビデオゲーム業界の最新動向をメインに、ニッチな情報を含む幅広いトピックについて配信。