紅の砂漠 告知画像

Pearl Abyss、『紅の砂漠』をTGS2025に出展 黒い砂漠との関わりはあるのか

 株式会社Pearl Abyss JP(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:韓 昇煕)は、開発中のオープンワールドアクションアドベンチャー『紅の砂漠』を出展する「東京ゲームショウ2025」について、出店するブースのイメージとノベルティ情報、また、会場限定で実施されるX投稿キャンペーンの情報を9月17日に公開した。ブース内では試遊することも可能となっているため、いち早く同作の情報を掴みたいプレイヤーには納得できる内容となるだろう。

紅の砂漠 Pearl Abyssのブース

 同作は現在Pearl Abyssが運営中のオンラインMMORPG『黒い砂漠』と類似するタイトルを冠するものであるが、現在公開されている情報ではマルチプレイではなくシングルプレイのタイトルとなる様だ。またPVにおいても不可思議な空間でアクションを行う主人公クリフの様子が映っており、大規模な戦場を駆け抜ける事もあればダンジョンを攻略していくなど、これまで提供された黒い砂漠における要素とは根幹から異なるタイトルとなるかもしれない。

黒い砂漠 ノベルティ

関連作となる黒い砂漠はどんなゲームなのか?

 冒頭でも触れたタイトル『黒い砂漠』は、Pearl Abyssが現在運営している大規模オンラインMMORPGだ。ゲームシステムとして非常にリッチな体験を売りとしており、日本では2015年5月よりサービスがスタートしている比較的老舗となるタイトルだ。同作の登場までその多くが「直線的な移動」「クリックによる場所移動」など、アクション要素をうたいながらもやや機械的な動作に終止しているものが多かった。そんな中で、Shiftキーによるダッシュやスペースキーによるジャンプ、段差のよじ登りといった文字通り直感的なアクションが行えるタイトルとして一躍脚光を浴びた。

 陸地でさえ端から端まで行くなら1時間は余裕で掛かるマップの広大さ、丁寧に作り込まれた世界観設定や、雨が降れば地面やキャラクターが濡れ水たまりが出来る映像表現のリッチさや、採掘・伐採・釣り・加工といった多様な生産システム、馬の捕獲から貿易による経済活動や大規模ギルド戦、更には船舶を作って広大な外洋を航海出来るなど「オンラインゲームで理想とされる要素を全て詰め込んだ」というようなタイトルとなっている。また同作はモバイル版も含め多様なキャラクターが存在しており、ある程度緩やかな縛りはあるものの、多様なプレイングを楽しめる事も魅力の一つだ。

 そんな黒い砂漠の最初期に出会うNPCの中に、西武警備キャンプという場所でプレイヤーをガイドしてくれる「クリフ隊長」という人物が存在する。彼の所属する国家であるハイデルと、隣国である大国カルフェオンとの戦争にて大きな功績を挙げた人物だが、現在ハイデルの宰相であるジョルダインの手によって左遷されてしまったという経緯を持つ。本作の主人公であるクリフとは鷲鼻、口元のヒゲ、彫りの深い顔など似通う点が多少見受けられる。とはいえ現状では同一人物として紹介されている訳ではない。加えて黒い砂漠の舞台となるのは「バレンシア大陸」であるが、今回発表されている紅の砂漠については「ファイウェル大陸」と、舞台となる土地や国家・人物が全く異なっている。そのため黒い砂漠のプレイヤーにとっては、同一人物説は未だ確証を得られない話となっている。

後発かつ既存IPとゆるく重なり合うゲームの魅力

 有名作となった先発ゲームの名前を一部借りたりしながらも、全くの新規要素を多く含むタイトルとなった紅の砂漠。この手の流れで思い当たる人もいるであろうタイトルとして、ELDEN RING NIGHTREIGNが挙げられる。

 同作は明確な関連タイトル「ELDEN RING」が存在する。ELDEN RINGはソロプレイに絞ったハードコアなアクション系タイトル、よりスラング的に括るなら「ソウルライク」なタイトルの最新作としてフロム・ソフトウェアから発売されたもので、硬派なゲーム性と濃密な世界観設定に多くのユーザーが魅了されたタイトルだ。そこから派生して「3人一組で一定期間を生き延び、待ち構えるボスを倒す」という要素へと舵を切ったのがELDEN RING NIGHTREIGNである。

 もちろん全く違うゲーム性に仕上がっている二作ではあるが、それぞれに共通するシステムも存在しており「全く別物ではない為、別作品の既プレイヤーもとっつきやすい」というメリットが存在する。紅の砂漠の具体的な操作感についてはTGS2025で明らかになるだろうが、WASDキーやマウスなどを組み合わせた独自のアクション操作となる場合は、黒い砂漠と同様の操作性となり、とっつきやすいユーザーも出て来やすいだろう。

 紅の砂漠は発売時期を2026年第1四半期としている。クオリティアップも含めた後倒しとなっている分、今回のTGS2025では厳しい目線による評価がなされそうだ。現在サービス中のタイトルとの差異も含め、どれだけ煮詰まった内容が提供出来るのか注目である。

Author
Image of 尾崎 信也
尾崎 信也
1986年神奈川生まれ。ゲームニュースエディター。国内ニュースメディア複数社での記者・編集者を経験後、独立。ビデオゲーム業界の最新動向をメインに、ニッチな情報を含む幅広いトピックについて配信。