ステラソラのリリース日案内

ステラソラが10月20日リリースへ ローグライクゲームの新風は吹くか

 Yostarは2025年10月12日、Android/iOS/PC用アクションRPG「ステラソラ」を10月20日にリリースすると公式生放送内で発表した。今作は以前に一度ベータテストを挟んでいるが、同日までリリースに関する案内がされていなかったこともあり、いち早いサービスインにユーザーから期待の声が寄せられている。ステラソラはローグライク要素を取り入れたアクションRPGとして開発されており、見下ろし型のアクションゲームながら遊びやすい工夫が取り入れられているとの事だ。

ローグライク系タイトル、ステラソラについて

 同作はYostar期待の新作としてサービス予定のタイトルであり、これまで「アズールレーン」「アークナイツ」「ブルーアーカイブ」といったタイトルを展開してきたYostarの新たなゲーム作品となっている。現在運営中の同社のゲームに無い特徴として、本作はキャラクターに個別のハイクオリティで頭身高めの3Dモデルが用意されている。これまでLive2Dやミニマルな3D表現に強くこだわってきた同社のゲームとは、一線を画す様なテイストとなっている。

 本作の主人公は「魔王」と呼ばれる存在だ。彼/彼女が出会う「巡遊者」が組織する「空白旅団」と共に、ノヴァ大陸中央部に存在する「星ノ塔」を攻略していくことがゲームの目標となる。星ノ塔の探索は3名一組でのパーティー行動となるが、巡遊者それぞれが強力なスキルを持っており、メインで直接戦闘・行動する1名とサポートに回る2名という体制でダンジョンを攻略する。ローグライクの名の通り、探索中には様々な要素を使ってプレイヤーを強化する事が出来る。この探索の際に、これまでのローグライクゲームであれば「最強の組み合わせが出来たけれど、結局次の周回ではまた1から組み直さなければならない」となるのは、この手のゲームプレイヤーが必ず通る道だろう。そしてそれ故に、周回要素が絡む場合はプレイが面倒くさくなってしまうという意見も出ていた。

 だが今作はその要素を廃しており、プレイ時に良い戦績を残せた組み合わせを「保存」することが出来るのだという。そして様々なゲーム内コンテンツにその組み合わせを持ち込む事が出来るので、「いかに効率の良い組み合わせを作り上げるか」という方に心血を注ぐ形となる。これによるコンテンツ最適化へのこだわりを刺激するのは、今までのタイトルには見られないシステムだ。

 また、同作はガチャシステムにおいても一味違う要素を出している。いわゆる期間限定キャラクターやアイテムをガチャで提供するゲームは、そのキャラクターが入手可能な時期を区切って実装し、後日また期間限定要素を復刻させるというシステムで購買意欲を煽っている。しかし同作では「先行実装」という名称でシステムを組んでいる。これは巡遊者(プレイアブルキャラクター)やロスレコ(装備品)を先駆けて実装し、期間終了後に一定の期間を設けた上で、恒常ガチャに両要素を実装するというものである。

 「あのキャラがツボに入ったけれど、期間限定と聞いてやる気を無くした」という経験を持つユーザーも多く見られるソシャゲ業界であるが、待っていれば手に入る機会が保証されるというのはユーザーサイドにとっては嬉しいものである。もちろんいち早く入手したいというユーザーは、先行実装の期間に頑張るのがベストだろう。そして同社のゲームに結構な頻度で実装されているチャットテイストのコミュニケーション機能もあるため、先行入手するモチベーションの維持にも一役買っているのである。

新しいIPと新しい商流

 これまでYostarがサービスを行っているゲームとして、先に挙げたアズールレーンなどは同社の看板IP(知的財産)として大成している作品である。そしてそれぞれ、先行する要素を持つゲームとは違うテイストを出しながらも、簡単な操作でゲームが出来るという事に特化している。アズールレーンは「戦艦を擬人化したゲームとしては初の、横スクロールシューティングゲーム要素」を売りとして出しており、アークナイツでは「キャラクター配置ゲーでキャラクターや世界観そのものに強烈な重み付けをし、キャラクターを際立たせる」事をしっかりとやりきっている。ブルーアーカイブでは「セミオートで進行するタイプのゲームながら、プレイヤーが積極的に戦闘へ介入出来る理由付けを描写し、プレイヤーそのものも1キャラクターとして描いている」という、どれもこれもがIPとして評価されるに十分な理由が出来ているのだ。こういった下地の上で今回展開されるステラソラについて、期待を寄せられない理由が無いのは自明の理と言えるだろう。

 Yostar側も展示会などで話を聞く限りでは、toC向けのIPとして積極的に売り込みを掛けているが、より大きなtoBを絡めた規模での展開を考えるにあたり、まだまだ戦えるだけの軸が欲しいとの事であった。実際に有力なIPが林立するなかでブランドイメージを打ち出していくには、自社がどれだけメガヒットとなるIPを保持出来るかで、ユーザーに対する訴求力は大きく変わってくると言える。他の企業との積極的なタイアップを行うからには、是非とも素敵なタイトルとしてサービスインしていただきたい所である。

Author
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尾崎 信也
1986年神奈川生まれ。ゲームニュースエディター。国内ニュースメディア複数社での記者・編集者を経験後、独立。ビデオゲーム業界の最新動向をメインに、ニッチな情報を含む幅広いトピックについて配信。