ASUS JAPAN株式会社は2025年9月25日(木)~28日(日)の4日間に幕張メッセ(千葉県千葉市)にて開催される、日本最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ2025」に出展することを9月9日に発表した。同ブースの目玉となるのは、「東京ゲームショウ2025」への出展にともない「すべてのゲームを手のひらに」をコンセプトに誕生したポータブルゲーミングPC「ROG Ally」の最新モデルだ。
ROGとXboxの強力なパートナーシップにより開発された「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」を日本最速でブースに展示するとしている。「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」は日本で2025年10月16日(木)頃、発売を予定している最新モデルとなる。

メーカー発表のプレイ可能な最新ゲームタイトルはもちろん、その他の人気ゲームタイトルもROGブース内に試遊台を展示予定との事である。
ROGブースでは試遊を中心にブースを展開しているが、同社の展開するASUSのゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」やASUSのゲーミングシリーズ「TUF Gaming」、ASUSのエントリーゲーミングシリーズ「ASUS Gaming V16」、およびゲーミングスマートフォン「ROG Phone 9」といったデバイスも展示。動作可能かどうか未発表のゲームタイトルも試遊出来るとあって、ROGブランドの底力を見せつける内容だ。
さらに日本未発売の「ROG×初音ミクエディション」コレクションや「ASUS×初音ミクエディション」も展示。「未来感あふれるROGデザインと、初音ミクのアイコニックなブルーグリーン&ピンクのカラースキームを融合したデザインのコラボモデルで、鮮やかで遊び心あふれるミクの世界観を存分に感じられるセットアップをぜひ体感してください。」と述べる辺り、今回の展示に関する意気込みが見えてくる。

今回のイベントに際し、「ROG×TGS2025 特設サイト」を同社は設けている。2025年9月12日(金)公開予定とあるので、本記事公開時点ではその中身は見る事が出来ないが、この発表を見る限り熱量の高さは推して知るべしだ。
https://www.asus.com/jp/events/infoM/activity_tgs2025
ポータブルゲーミングPCという新しいゲーム機の登場
読者の中には「どうしてこれだけ盛り上がっているのかよくわからない」という方もいるかもしれないので、簡単にポータブルゲーミングPCというハードについておさらいをしてみる事にする。
古くは任天堂のハードであるゲームボーイ、更にはゲーム&ウオッチに遡るような「持ち運びが出来てゲームが遊べるハードウェア」というのは一定の需要がある。元々コンシューマゲーム機の中でも、自宅の据え置きタイプのハードウェアとは一味違うタイトルを遊びたいという層向けに、様々なゲームが輩出されていた。聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜や魔界塔士Sa・Ga、あるいは星のカービィ、テトリスといったタイトルはその後据え置きタイプのハードにシリーズ作品が出るなど、ゲームを生み出す土壌として一時代を築いていたのである。
そして時代を経ていくにつれ、ポータブルゲーム機はハードウェアとして進化を遂げていった。一足飛びの紹介ではあるが、PSP(プレイステーション・ポータブル)が発売された後に、通信機能を使って多くのプレイヤーとマルチプレイが出来る「モンスターハンターシリーズ」や、「ファンタシースターポータブルシリーズ」といった珠玉の作品が生まれていった事は、携帯出来るゲーム機がコミュニケーションツールとしても大いに活用されていく時代の萌芽といえるだろう。
その後スマートフォンの出現とその高性能化によって、ポータブルゲーム機という存在そのものが窮地に立たされた。あくまでも機能の一部としてゲームにも対応しているだけで、色々な機能を持っているスマートフォンに対し、ゲーム機は基本的にゲームに特化したデバイスである。ましてポータブルゲーム機であれば、付随する様々な機能は基本的にゲーム寄りのものなのだ。
そこでポータブルゲーム機という存在の再定義が行われた。一つは既存のゲーム機として「コンシューマとの区別を持たせない」ような設計のアプローチだ。これはNintendo Switchに見られる「家庭でも持ち運びでも、同じゲーム体験が出来るハードウェア」という方向性が示しているものである。これはその設計に対する応用機能の多さから、幅広いゲームジャンルとゲーム環境の創出に成功している。
そして今回展示されるROG Allyシリーズのような「ゲーム機ではなくパソコン同様の高スペック小型マシンを設計、PCで遊べるゲームをプレイ可能とする端末」というアプローチで現れたのが、ポータブルゲーミングPCである。
一般的に広く存在が知られるようになったのは、Valveが提供するハードウェア「Steam Deck」の参入だ。これは同社が展開するゲーミングプラットフォームであるSteamに合わせて設計をされており、文字通りSteamで提供されているゲームが遊べる他、擬似的にではあるがWindowsOSで動作するソフトも扱う事が出来る。いわば「ゲームも出来る、持ち運び可能なモニター付きパソコン」といった立ち位置だ。
もちろんゲームだけではなくビジネスライクな用途にも使えるこの製品は、出した途端に大きな話題となった。そして今では様々なメーカーがこの市場に参戦している状況である。その中でもROGは主にゲームに対応するデバイスとしての機能に注力している。今回のROG Xbox Allyもワイヤレスで接続出来るキーボードやマウス、更には大型のモニターなどがあればパソコンとしても利用可能なハイスペックマシンとして仕上がっている。急な出張などで宿泊先でも仕事とゲームをしたいという、ある意味贅沢な悩みを一挙に解決してくれるデバイスとなるだろう。
メーカー側の動作可能タイトルリストには、いずれも昨今のハイレベルなグラフィック表現を求める作品が並んでいる。今回発表される新ハードの底力がどれほどか、大きな期待が集まっている。
最終更新日: 2025年9月9日 09:16